アラームを消す手がそのままメッセンジャーを開き、目を開けきる前に他人の近況から読む朝。私はそれが習慣だとも知りませんでした。子どもが私を呼んでいるのに返信を先に打っていた、ある朝にやっと気づいたのです。
目を開けた途端にスマホを見る習慣は、意志の問題ではなく、アラームを消すことと、スマホを見ることが、ひとつの動作にくっついているせいで生まれます。だからアラームをスマホから離すか、スマホを手の届かない場所に置けば、半分は解決します。残りの半分は、最初の10分に、スマホの代わりにすることをひとつ決めておくことです。
理由は単純です。アラームがスマホで鳴るから手がスマホへ行き、ロックを解いた瞬間、ひと晩たまった通知が目の前にあるのです。まだ眠りの覚めきらない頭には、その通知を断る力がありません。アラームを消すことと、スマホを見ることが、ひとつの動作になっているわけです。
ここに、気になる気持ちがくっつきます。眠っているあいだ何かあっただろうかという心は自然なもので、答えの確認に30秒あれば足りるので、断る理由もなさそうに見える。30秒が20分になるのは、その次の問題です。
眠りから覚めた直後、頭はまだ完全には起きておらず、この状態で受け取った情報は、その日の気分に長く残る方です。最初の画面が心配ごとのメッセージなら一日が心配で始まり、他人の楽しそうな写真なら、比較で始まります。
| 最初の10分に見たもの | 頭に残るもの | その日の朝 |
|---|---|---|
| 仕事のメッセンジャー | やることのリスト | 出勤前から働いている気分 |
| SNSのフィード | 他人の一日との比較 | 理由のわからない焦り |
| ニュース | 心配と怒り | 子どもへのいらだちが早く来る |
| 窓の外、水を一杯 | 体の感覚 | ゆっくり目覚める朝 |
私が実際に感じた差は、子どもに現れました。スマホを先に見た朝は子どもの遅い支度がいらだたしく、見なかった朝は、同じ遅さがただの朝でした。子どもは同じで、私の頭が違ったのです。
習慣を断ついちばん確実な方法は、アラームとスマホの分離です。方法は三つのうちどれかで足ります。
通知を朝にまとめて受け取るよう、おやすみモードの時間を起床の30分後まで延ばしておけば、目を開けた瞬間の通知の山が消えます。気になる材料がなければ、手は伸びにくいのです。
Sumbiの潜水は10分から始められます。アラームを消して潜水を始め、スマホを伏せておけば、その10分のあいだ、他のアプリを開いたぶんだけ息つぎが減ります。朝の最初の潜水を終えれば貝がひとつ開いて、一日が他人の近況ではなく、海の生きものひとつで始まります。
はじめての10分潜水 →朝のルーティンを大げさに組むと、三日で終わります。私は、水を一杯飲んで窓を開けること、これひとつだけ決めました。スマホを見ないのが目標ではなく、窓を開けるのが目標になるので、ずっと守りやすかった。窓を開けると朝の光が入ってきますが、その光が夜の眠りにも役立ちます。
まったく見ないのは不安です。代わりに、何時に見ると決めておいてください。私は子どもを保育園へ送ってから初めて見ます。決まった時刻があれば、それまでの気になる気持ちは我慢できるものになります。我慢ではなく、先送りですから。
子どもが目を開けて最初に見る親の姿がスマホなら、子どももそれを朝だと学びます。私はそれがいちばん気に掛かりました。いまは子どもが起きると私の手にはスマホの代わりにマグカップがあって、子どもが先に窓の外を見る日も生まれました。
急ぎの連絡があって、寝坊して、癖で手が伸びて、スマホを先に見た朝はあるでしょう。私もいまだに週に一、二度はそうです。その日一日をだめにしたのでも、習慣が戻ったのでもありません。翌朝マグカップを先に手に取れば、それでつながります。最初の10分は、毎日新しく来るのですから。一週間に五回守れたら、その週はよくやった週です。
手放した日の一行。朝の最初の10分を取り戻したら、一日の方向が私に戻ってきました。他人の近況は10分あとに見ても、少しも遅くありませんでした。
この記事は一般的な情報であり、医学的な助言ではありません。睡眠や日常生活への支障が続く場合は、専門家にご相談ください。