スマホを手放す › スマホ習慣

スマホを見続けてしまう
本当の理由5つ

スマホを減らそうとして失敗するたび、私は自分の意志を責めました。ところが理由をひとつずつほどいてみると、半分はスマホがそう作られているせいで、残りの半分が私の側にありました。どちらなのかわかれば、対処が変わります。

先に、短い答え

スマホを見続けてしまう理由は、五つに分かれます。設計の側に三つ、自分の側に二つです。設計の側は、次に何が出るかわからなくした予測できない報酬、いいねや返信といった他人の反応、いま見ないと逃しそうにさせる仕掛け。自分の側は、退屈と不快な感情を避けたい気持ち、そして手が勝手に伸びる習慣の輪です。設計の側は自動再生と通知を切ることで、自分の側は時間と場所を決めることで扱います。

スマホから伸びる五本の糸を、三本と二本に分けて描いた図解ふうの画
意志が弱いのではなく、理由が五つあるのです。

設計の側の三つとは、何か?

第一は、予測できない報酬です。次の動画が面白いかどうかわからないから、もう一度送る。スロットマシンと同じ原理で、ショート動画とフィードはこの方式で作られています。毎回いいものが出るとかえってすぐ飽きるのに、ときどきいいものが出ると、止まるのが難しいのです。

第二は、他人の反応です。いいね、コメント、返信、既読の表示。人は他人の反応を確かめたくて、アプリはその反応がいつ来るかわからなくして、確認し続けさせます。

第三は、逃しそうな気持ちを作る仕掛けです。24時間で消えるストーリー、今日だけのセール、いま上がった新しい投稿。あとで見てもいいものを、いま見なければいけないもののようにするのです。

理由どちらの側どう働くか対処
予測できない報酬設計次が何かわからず、もう一度自動再生を切る、フィードでなく検索で見る
他人の反応設計いいねと返信がいつ来るかわからず反応の通知を切り、確認の時間を決める
逃す不安設計いま見ないと消えそうで消えても大丈夫か、一度確かめてみる
退屈と感情の回避自分不快な瞬間に手が伸びる不快さを10分、そのままにする
習慣の輪自分合図が来ると考えなしにつかむ合図とスマホのあいだに動作をひとつ入れる

自分の側の二つとは、何か?

第四は、感情です。退屈なとき、不安なとき、気まずいとき、疲れたとき、手がスマホへ行きます。スマホがその感情を数秒で覆ってくれるからです。これはアプリが作ったものではなく、もともと人が不快な感情を避けるやり方で、スマホがいちばん速い道具になっただけです。私は、子どもが眠ったあと疲れたときにいちばん手に取ります。疲れを休む代わりに、覆っているのです。

第五は、習慣の輪です。合図が来ると、考えなしにつかむ。エレベーターを待つと、トイレへ行くと、ベッドに横になると。この輪は意識より速く回るので、つかんだあとでやっと気づきます。

なぜ、意志だけではだめなのか?

五つのうち三つは、何千人もの専門家が、人を引き止めるために設計したものです。それを個人の意志で毎回勝とうとすれば、負けます。設計の側の理由には、設計を変えることで対処しなければいけません。自動再生を切り、反応の通知を切り、フィードを開かずに検索から入る、というように。自分の側の二つだけが残れば、そこからは扱えるのです。

スマホを見続けることを意志の不足のせいにすると自責が生まれ、自責はまたスマホへつながります。理由を分けることが、最初の対処です。

設計に立ち向かわず、時間を決める

Sumbiは、アプリを止めたりフィードをなくしたりしません。代わりにスマホを手放す時間を決めて、そのあいだ、他のアプリを開いたぶんだけ息つぎが減るようにします。設計と毎回戦う代わりに、戦わない時間をひとつ作る方式です。画面を消しておけば、その時間はまるごと守られます。

今日の夕方に一度潜る →

理由別に、ひとつずつ手入れする

設計の側:仕掛けを切る

自動再生、反応の通知、ストーリーの通知。この三つを切るのに10分あれば足ります。アプリを消すよりずっと簡単で、効果は似ています。設定の経路は、設定とツールのカテゴリにあります。

自分の側:合図に気づく

一日のあいだ、スマホをつかむたびに、なぜつかんだのか一語で書いてみます。退屈、不安、習慣、疲れ。私は疲れがいちばん多かった。それを知ってから、疲れたときスマホの代わりに、ただ横になることを試せました。

両方:時間を決める

設計も習慣も、時間を決めておけば、その時間には力を使えません。9時以降は引き出し。これひとつで、五つの理由が夕方には働かなくなります。

手放した日の一行。なぜつかんだのか書いてみた日、二十回のうち、必要でつかんだのは三回でした。残りは、疲れと習慣でした。

よくある質問

アプリを消せば、解決しますか?
消せばそのアプリは見られませんが、別のアプリへ移る場合が多いです。理由がアプリではなく退屈や習慣にあるなら、アプリを替えても同じ。仕掛けを切って時間を決める方が、長く続きます。
意志の弱い人が、いるのですか?
スマホを見続けるのは、意志の差より環境と設計の影響が大きいのです。同じ人でも、通知と自動再生を切れば使用は減ります。
ショート動画が特にやめにくいのは、なぜですか?
次の動画が何かわからなくする予測できない報酬と、自動再生が一緒にあるからです。五つの理由のうち、設計の側の三つがいっぺんに働きます。
感情のためにスマホを見るのは、悪いことですか?
不快な感情をしばらく避けること自体は自然です。ただ、それが唯一の方法になると、感情を扱うほかの力が弱ります。スマホのほかに方法をひとつ持つことが目標です。
子どもがスマホを見続けるのも、同じ理由ですか?
同じ五つが働いていて、子どもは設計の側により弱いのです。子どもに意志を求めるより、自動再生や通知といった仕掛けを、大人が一緒に切るのが先です。

この記事は一般的な情報であり、医学的な助言ではありません。睡眠や日常生活への支障が続く場合は、専門家にご相談ください。