スマホを手放す › 子どもと家族

子どもの前でスマホを見る親
子どもはどう感じるか

子どもが描いた絵を見せてくれたのに、私はスマホを見ながら「うん、上手だね」と言ったことがあります。子どもは絵を下ろして、静かに行ってしまいました。その後ろ姿が長く残りました。あの瞬間、子どもが何を感じたのか。研究が何と言っているのか調べて、罪悪感ではなく何を変えられるのかを書きます。

先に、短い答え

研究で繰り返されるのは、親がスマホを見るとき、子どもへ向かう言葉と目線が減り、反応が遅れること。そして子どもはその遅れた反応を「いま、私よりあれが大事なんだ」と受け取ることです。子どもは関心を取り戻そうと、より大きく呼んだり駄々をこね、親はそれを問題行動と見ます。変えるのは罪悪感ではなく、子どもが呼んだら顔を上げる、その動作ひとつです。

絵を持って立つ子どもと、スマホを伏せて顔を上げた親の目が合う瞬間のリビング
子どもが欲しかったのは長い時間ではなく、顔を上げる3秒でした。

親がスマホを見るとき、子どもは何を経験するのか?

子どもは親の顔を見て、安全かどうかを確かめます。赤ちゃんが見知らぬ場面で親の顔を先に見るのもそのためです。親がスマホを見ていると、顔はあるのに表情が子どもへ向いていない。この状態を実験で作った有名な研究があり、親が無表情で子どもを見ないと、赤ちゃんは数分のうちに不安になり、親の反応を取り戻そうと必死になります。

スマホを見る親は、その無表情に近い状態です。いないのではなく、いるのに見ていない状態。小さい子には、この方がむしろ混乱すると言われます。親が部屋にいなければ待てばいいのに、いるのに見てくれないと、どうすればいいのかわからないからです。

研究はどう言っているか?

親がスマホを見るときに起きることを扱った研究は、この数年でかなり積み上がりました。方向はおおむね同じですが、因果が証明されたことと観察されたことは、分けて見なければいけません。

研究観察されたこと解釈の限界
公園や食堂での観察親がスマホを見るとき、子どもへの言葉が減り、呼ばれたときの反応が遅れたり、いらだち混じりになる観察研究のため、家のなかとは違うかもしれない
親アンケートと子の行動スマホで子どもとの時間がよく途切れると答えた家で、子どもの駄々やかんしゃくが多い子育てが大変な家で親がスマホへ逃げる、逆方向もありうる
乳幼児の言語発達親が画面を見る時間が長いほど、子どもへ向かう言葉の数が減る長期的な言語結果との接続は追跡中
ティーンのアンケート親がスマホをよく見ると感じる子ほど、親との関係満足が低い感じ方の調査のため、実際の時間と違うかもしれない

二行目の限界が大事です。子どもが駄々をこねるから、親がスマホへしばし逃げているのかもしれない。研究者たちも、両方向が互いを育てると見ています。つまり親を責める研究ではなく、途切れた反応が子どもの行動を呼び、その行動がまたスマホを呼ぶという輪がある、という研究です。

罪悪感の代わりに、何を変えるか?

こういう記事を読んで罪悪感が湧くと、その感情がまたスマホを呼びます。私もそうでした。申し訳なくて頑張りすぎて疲れ、疲れるとスマホを見ました。代わりに、動作をひとつだけ変えました。

「ちょっと待って」は、子どもには終わりのない言葉です。「30秒」は終わりがあるから待てます。言葉ひとつが、子どもの経験を変えました。

子どもが呼んだら顔を上げられる夜を、ふたりで守る方法

Sumbiで潜水を始めれば、スマホは画面が消えたまま手放され、子どもが呼んだ瞬間、手には何もない状態になります。バディでつながったふたりは、お互いが時間を満たしたか、途中で浮上したかの知らせを受け取ります。子どもの前でスマホを見る夜を、ふたりで一緒に減らしていく方式です。

ふたりで潜水する →

子どもの前のスマホ、罪悪感なしで変わるやり方

手放すことより、顔を上げることから

スマホをまったく見ないのは無理です。代わりに、子どもが呼んだら顔を上げる。それだけやってみてください。スマホは手にあってもいい。子どもはスマホの有無より、自分を見ているかを見ています。私はこれだけを2週間やったのですが、子どもが私を呼ぶ声が小さくなりました。大きく呼ばなくても見てくれると、わかったのです。

一日一回、子どもが選ぶ10分

子どもに「いまから10分、あなたのしたいことを一緒にしよう」と言って、スマホを別の部屋へ。一日中ではなく10分です。その10分に子どもが受け取る関心の密度は、スマホを持ってそばにいる2時間より大きい。うちの子はこの10分にブロックを選び、そのあとはひとりで上手に遊びます。

スマホを見るときは、理由と終わりを言う

「おばあちゃんに返事してるの、1分ね」のように、理由と時間を一緒に言ってください。子どもは、無視されているのではなく、親がちょっと別の用をしているのだと理解します。理由を言えない使い方は、私もその場で止まるようになりました。

絵を見せてくれたとき、スマホを見ていたあの日の後ろ姿はまだ覚えています。いま、子どもは絵を持ってくると、まず私の顔を見ます。私が見ることを知っているからです。手放した日の一行。子どもが呼ぶ前に、顔を上げた。

よくある質問

親がスマホを見ることは、子どもに本当に影響しますか?
親がスマホを見るとき、子どもへの言葉が減り、反応が遅れるという観察研究がいくつもあります。子どもの駄々との関係も報告されていますが、子どもが大変な家で親がスマホへ逃げるという逆方向もありえるため、研究者は両方が互いを育てると見ています。
私がスマホを見ていると、子どもが余計にぐずるのはなぜですか?
親の関心が別の場所にあると感じると、子どもは関心を取り戻そうと大きく呼んだり駄々をこねます。子どもにとっては効果のあった方法なので、繰り返すのです。呼ばれたときすぐ反応すれば、大きく呼ぶ理由が減ります。
赤ちゃんはまだわからないから、大丈夫ではないですか?
言葉を話せない時期でも、親が無表情で反応しないと赤ちゃんが不安になるという実験があります。スマホを見る親の顔は、赤ちゃんにはその無表情と似て見えます。赤ちゃんのころから、反応の速さには意味があります。
罪悪感でかえってつらいです。どうすれば?
罪悪感は行動を変える力として長続きせず、疲れるとまたスマホを見させます。完璧に見ないことを目標にせず、子どもが呼んだら顔を上げる、それひとつだけ決めてください。小さい動作が繰り返されれば、罪悪感なしでも変わります。
ティーンの子も、親がスマホを見るのを気にしますか?
アンケート研究で、親がスマホをよく見ると感じているティーンほど、親との関係満足度が低いという結果があります。ティーンは口にしなくても見ています。会話中にスマホを置くだけで、子どもの方から話を切り出すことが増えます。

この記事は一般的な情報であり、医学的な助言ではありません。睡眠や日常生活への支障が続く場合は、専門家にご相談ください。