子どもにタブレットの時間を減らせと言いながら、自分のスマホ時間は一度も数えたことがありませんでした。ある日数えたら、子どもの三倍。子どもが誰を見て学ぶかを考えれば、当然の数字でした。親が先であるべき理由を、研究と、私の順序で書きます。
複数の国の研究で、子どもの画面使用時間をいちばんよく予測する変数は、ルールの有無ではなく、親の使用時間でした。子どもは言葉で聞いたルールより、目で見た行動をまねて学ぶからです。だから順序は、子どものルールを決めることではなく、親が先に手放すこと。その姿を子どもが見るだけで、半分はできています。
子どもが大人の行動を観察してまねながら学ぶことは、数十年前の心理学実験で確認された古い原理です。大人が人形を乱暴に扱うのを見た子どもは、その人形を同じように扱いました。大人が「やってはいけない」と言ったかどうかとは、関係がありませんでした。言葉より行動が先に伝わるのです。
スマホも同じです。私は子どもに「ごはんのときはだめ」「寝る前はだめ」を数えきれないほど言いましたが、その言葉を言うあいだ、私の手にはスマホがありました。子どもが学んだのはルールではなく、「スマホは大人になればずっと持っているもの」。それに気づいてから、ルールを増やすのではなく、まず自分の手を空けるべきだとはっきりしました。
親の使用と子どもの使用を一緒に調べた研究は複数の国で繰り返され、結果の方向はほぼ同じです。因果が完全に証明されたわけではありませんが、親側の変数が子ども側を予測する力は、ほかのどの変数より大きかった。
| 研究の種類 | 確認されたこと | 確認されていないこと |
|---|---|---|
| 親子の使用時間調査 | 親の使用時間が長いほど子どもも長い。ルールの有無より予測力が大きい | 親が減らせば子どもも減るという因果 |
| 食事中の親のスマホ観察 | 親がスマホを見るとき、子どもへの言葉と反応が減る | その影響がどれくらい続くか |
| 親の態度調査 | 親が自分の使用を問題と感じている家で、子どものルールもよく守られる | 態度の変化だけで十分か |
| 乳幼児の言語発達の追跡 | 親が画面を見るとき、子どもへ向かう言葉の量が減る | 長期的な言語発達との直接の接続 |
表の右の列が大事です。親が減らせば子どもも減る、が実験で証明されたわけではない。ただ、親の使用が子どもの使用を予測し、親がスマホを見るとき子どもへ向かう言葉が減ることは、繰り返し確認されています。原因を完全に知らなくても、方向ははっきりしています。
私は子どもが赤ちゃんだったころ、明け方3時にスマホを持っている自分を見て、引き出しを使い始めました。そのときは子どものためというより、自分が嫌だったからです。ところが子どもが話し始めると、順序が見えてきました。
ルールが先に来ると子どもは不満を持ち、姿が先に来ると子どもはまねをする。順序が結果を決めました。
Sumbiのバディは一緒に潜る相棒です。ふたりが同じ夜にスマホを手放せば、時間を満たしたときお互いに知らせが届き、息が切れて浮上したときも、また潜るという知らせが届きます。子どもがルールを聞く前に、親が先に手放す姿を毎日見ることになります。
夫婦バディで始める →子どもの時間を測る前に、設定の使用時間の画面で自分の時間を先に見てください。ほとんどの親が子どもの二、三倍です。私もそうでした。数字を見たあとは、子どもへの言葉が変わります。「減らしなさい」ではなく「一緒に減らそう」になります。
こっそり減らしても、子どもにはわかりません。食卓に着きながらスマホをかごへ入れる動作、夜9時に引き出しへ入れる動作を、子どもの前でやってください。言葉は要りません。動作が繰り返されると、子どもの方から「パパ、スマホ引き出し」と言うようになります。
親もスマホを見なければいけないときがあります。そのとき「おばあちゃんに返事してるの」「明日の天気を見てるの」のように、理由を短く言ってください。子どもは、スマホは目的なく持つものではなく、理由があるとき使う道具だと学びます。理由を言えない使い方は、私もその場で止まるようになりました。
いまの私の使用時間は、子どもの二倍くらいです。まだ遠いけれど三倍からは減り、子どもはそのあいだにルールを口にする子になりました。手放した日の一行。子どもの時間を測る前に、自分の時間を先に見た。
この記事は一般的な情報であり、医学的な助言ではありません。睡眠や日常生活への支障が続く場合は、専門家にご相談ください。