家族旅行の写真を見ていて、気づきました。子どもは海を見ていて、私はスマホを見ていました。旅先で撮った写真のなかの私の手には、いつもスマホがあったのです。次の旅はスマホなしで行こうと決めたのですが、いざ準備すると、スマホのしていた仕事は十を超えていました。
スマホなしの旅は、完全に置いて行くより、持って行くけれど、決めた瞬間にだけ出すのが現実的です。地図、予約の確認、写真、非常の連絡の四つがスマホの必ず要る瞬間で、この四つを先に紙と別の物へ移すか、出す時刻を決めておけば、残りの時間はスマホなしで歩けます。同行者とルールを一緒に決めるのが、ひとりで我慢するよりずっと簡単です。
スマホを家に置いて行けば確実ですが、予約の確認、決済、非常の連絡がふさがります。最初の旅からそうすると、不安が旅を覆う。持って行くけれど見ない側が現実的で、そのためには、スマホのしていた仕事を先に分けなければいけません。
私は、スマホが旅でしていた仕事を書いてみました。地図、予約の確認、写真、連絡、時計、天気、翻訳、決済、音楽、そして退屈なとき。十のうち六つは別の物が代われて、三つは出す時刻を決めればよく、最後のひとつは、しなくてもいいことでした。
例外を先に決めておけば、それ以外の時間にスマホを出す理由が消えます。例外がなければ毎瞬間、出すかどうか決めなければならず、その決断が旅を疲れさせるのです。
| スマホのしていた仕事 | 代わりの物 | それでもスマホが要るなら |
|---|---|---|
| 地図 | 紙の地図、宿でもらった案内図 | 道に迷ったとき一度。画面の保存を先に |
| 予約の確認 | 印刷した予約の控え、手帳に書いた番号 | チェックインの瞬間だけ |
| 写真 | フィルムカメラ、小さなデジタルカメラ | 一日一度、決めた時刻にまとめて |
| 非常の連絡 | 同行者に伝える、宿の電話番号のメモ | 着信音をオンにして、受けるだけ |
| 時計、天気 | 腕時計、宿のテレビ | 朝に一度 |
| 退屈なとき | 窓の外、同行者、子ども | なし |
写真がいちばん難しかった。いい場面のたびスマホを出せば、旅が途切れます。私は小さなカメラをひとつ持って行ったのですが、カメラは撮ったら画面がないので、またかばんに入ります。スマホは撮ったら手に残って、別のアプリへ行く。写真の道具を替えることが、例外処理の半分でした。
ひとりで我慢すると、横でスマホを見る同行者のせいで崩れます。出発前に一緒に決めるのがいい。私の家のルールは三つでした。食事中はスマホがかばんに、スマホを出すのは朝一度と夜一度、写真はカメラで。子どももこのルールを知っていて、私が破ると子どもが先に言いました。
子どもが小さいなら、ルールをゆるく置いてください。移動中の動画30分のように子どもの取り分の例外を決めておくと、親の例外を守るのがかえって楽になります。全部だめのルールは、初日に崩れます。
旅でスマホを見ないと決めた約束は、同行者と一緒に守るときずっと楽です。Sumbiで同行者とバディにつながれば、同じ時間に一緒に潜水でき、潜水を終えればお互いに成功が伝わります。地図が少し要る瞬間は、息つぎの時間のなかで行って帰れます。海辺に座っている2時間が、ふたりの貝になるのです。
お互いのバディになる →観光案内所の地図で十分で、手帳には宿の住所と電話番号、予約番号、行きたい場所を三つ書きます。紙の地図は道に迷わせますが、だから路地を見せてくれる。私は道に迷って入ったパン屋が、その旅でいちばん記憶に残っています。
フィルムカメラか、小さなデジタルカメラ。撮ったあと確かめる画面がないか小さければ、撮る瞬間が短くなり、撮ったあとは目でまた見ます。子どもに使い切りのフィルムカメラをひとつ渡せば、子どもも写真を撮って、親のスマホをせがむことが減ります。
時刻を見ようとスマホを出すのが、意外に頻繁です。腕時計ひとつがそれを止めます。移動時間には紙の本や、子どもとやるカードゲーム。スマホの埋めていた退屈を埋めるものを、かばんに入れておいてください。
スマホはポケットではなく、かばんの内側のファスナーつきポケットへ。着信音はオンにして、電話が来たら出て、それ以外は朝と夜にだけ出します。出すとき同行者に言ってから出せば、こっそり見ることが消えます。
手放した日の一行。旅の写真のなかの私の手からスマホが消えて、代わりに子どもの手がありました。その写真はカメラで撮ったのでぼやけているのに、いちばん長く見る写真になりました。
この記事は一般的な情報であり、医学的な助言ではありません。睡眠や日常生活への支障が続く場合は、専門家にご相談ください。