子どもを寝かせて出てくると、私たち夫婦はソファに並んで座り、各自スマホを見ていました。30分ほどそうして「寝よう」がその日唯一の会話という日が多かった。ある日、妻が「私たち今日、何語話した?」と聞いてきて、数えられました。その日から、お互いを見守り合う方式に変えました。どうやったのか書きます。
夫婦のスマホ問題は、片方がもう片方を指摘した瞬間、スマホの問題ではなく関係の問題になります。相手のスマホ時間を減らそうとするより、ふたりで一緒に手放す時間をひとつ決めて、守れているかを見守り合う相棒になる方が長続きします。子どもを寝かせたあとの30分のように、短く決まった時間で十分で、その時間にすることを先に決めておけば、沈黙も気まずくありません。
子どもを寝かせたあと、夫婦はふたりとも疲れています。一日のうち決定する力がいちばん低い時間で、スマホはその時間にいちばんよく貼りつきます。会話は力が要るのに、スマホは力が要らない。だから会話の代わりにスマホを選んでいるのではなく、力がないからスマホが残るのです。私たち夫婦が悪いのではありませんでした。
研究でも、会話中に配偶者がスマホを見ることが関係満足度と関連するという結果が繰り返されています。興味深いのは、見る時間そのものより、相手が「私よりスマホが大事だ」と感じるかどうかが満足度を分けた点です。同じ30分でも、各自見ようと合意した30分と、話そうとしているのに相手がスマホを見ている30分は、まったく別ものです。
「スマホばっかり見ないで」は、うちで一度も効いたことがありません。言われた側は自分のスマホ時間ではなく、指摘されたことに反応します。そして指摘する側もたいてい自分のスマホを見ているので、指摘はすぐ「あなたの方が見てるでしょ」で返ってくる。スマホの問題が関係の問題に変わる瞬間です。
私たちは指摘をやめて、ひとつだけ決めました。子どもを寝かせて出てきたあとの30分は、スマホ二台をテーブルに一緒に伏せておく。誰かが誰かを見張るのではなく、ふたりで一緒に手放すのです。
ルールはふたりで決めて、ふたりに同じでなければいけません。うちで使っているものと、まわりで見たものを表にしました。
| 時間 | ルール | その時間にすること | 例外 |
|---|---|---|---|
| 子どもを寝かせたあと30分 | スマホ二台をテーブルに伏せる | お茶を一杯、今日あったことをひとつずつ | 急ぎの電話は出て、すぐ伏せ直す |
| 夕食の食卓 | スマホはかごへ | 子どもも一緒に会話 | 先に伝えてあった連絡だけ |
| 夜9時以降 | ふたりとも引き出しへ | 本、片づけ、ただいること | なし、朝まで |
| 週末の午前1時間 | 一緒に外へ、スマホは一台だけ | 散歩、買い物 | 写真を撮るときだけ |
「その時間にすること」が空いていると、沈黙が気まずくてまたスマホを取ります。大したことでなくても、お茶一杯あれば手の行き先ができます。
Sumbiのバディは見張る人ではなく、一緒に潜る相棒です。子どもを寝かせたあと、ふたりで一緒に30分の潜水を始めると、時間を満たしたときお互いに成功の知らせが届き、途中で浮上しても、息を整えてまた潜るという知らせが届きます。失敗だけ知らせるなら監視ですが、成功まで知らせるならバディで、応援はアプリの外の会話につながります。
お互いのバディになる →相手のスマホのことは言わず、自分のスマホを先に伏せてください。そして「一緒に伏せない?」と一度だけ言えばいい。うちはこの言葉を妻が先に言い、私はその日初めて、指摘された感じなしにスマホを手放しました。順番がそんなに大事だとは思いませんでした。
「今日いちばんよかったことは?」のように、毎日同じ質問ひとつでいい。会話の話題を毎回探そうとすると疲れて、スマホに戻ります。同じ質問が繰り返されると、答えが毎日違うのが見えてきて、それが会話になる。うちはこの質問ひとつで、30分が足りない日ができました。
ふたりのどちらかがスマホを取る日があります。その日は「ルール」と一言だけ言って流してください。なぜ取ったのか聞き始めると、また指摘になります。翌日また30分でいい。お互いの失敗を見逃してあげることが、お互いのバディになることでした。
いま私たち夫婦は、子どもを寝かせたあとの30分と、夜9時の引き出しを一緒に使っています。一日の会話が何語か数えていた日から、ずいぶん遠くまで来ました。大した会話ではありません。ただ、今日あったことをお互いに知っている夫婦になりました。手放した日の一行。スマホ二台を一緒に伏せて、30分が短かった。
この記事は一般的な情報であり、医学的な助言ではありません。睡眠や日常生活への支障が続く場合は、専門家にご相談ください。