スマホを引き出しに入れた最初の夜、私はぐっすり眠れると思っていました。結果は逆でした。手が物足りなくて、いつもより遅く眠り、三日目には、これは効果があるのかと疑ったのです。変わったのは、その次の週からでした。
多くの人が2週間前後で、寝つく時刻が早まるのを感じ、朝のすっきり感は、それより遅く来ます。最初の数日はむしろぎこちなく、余計に眠れないこともよくある。もともとどれだけ遅く眠っていたか、昼のカフェインと光、子どもや仕事といった条件によって速さは大きく違うので、日数より、順序を守れたかで確かめるのが合っています。
最初の週は、期待といちばん違う時期です。スマホがないと手が物足りず、考えが増え、寝つくまでの時間が長く感じられます。もともとスマホがその時間を覆ってくれていたので、覆いを外したら、その下にあったものが見えてくるのです。
私は最初の三日、ふだんより遅く眠りました。それから四日目ごろ、退屈が眠気に変わる瞬間が初めて来て、そのあと少しずつ早まりました。最初の週に効果がないとやめるのが、いちばんもったいない時期です。
研究と私の経験を合わせて、おおよその流れを書きます。日付は人によって、前後に大きく動きます。
| 時期 | 体と眠り | 心 |
|---|---|---|
| 1〜3日 | 寝つく時間がむしろ長くなることがある | 物足りなさ、スマホのことが頻繁に浮かぶ |
| 4〜7日 | 退屈が眠気に変わる瞬間が生まれる | ぎこちなさが減り、ルーティンがつき始める |
| 2週 | 寝つく時刻が目に見えて早まる | 夜が静かだという感覚 |
| 3〜4週 | 朝が少しすっきりし、夜中に目覚める回数が減る | スマホのない夜が基本になる |
注意することがあります。寝つく時刻が早まることと、朝がすっきりすることは、別のことです。前者は比較的早く来て、後者は睡眠時間が実際に増えたあと、ゆっくり来ます。2週間ですっきりした朝を期待すると、がっかりしやすい。
同じ方法を使っても、一週間で変わる人と、ひと月掛かる人がいます。差を作る条件は、だいたいこうです。
私は子どもが夜中に一度ずつ目を覚ます時期だったので、4週間が過ぎても、朝が完全にすっきりしたわけではありませんでした。代わりに寝つく時刻は確実に早まり、夜中に目が覚めたとき眠り直すのが早くなりました。条件に合った期待を置けば、失望が減ります。
眠りが変わるには数週間掛かりますが、Sumbiの海は、最初の潜水から変わります。寝る前の潜水を終えるたび貝がひとつ開いて、海の生きものが私の海に入ってきます。夜9時以降に始めた潜水では夜にだけ目を覚ます生きものに出会うので、眠りが来る前の数週間、私の海が先に満ちていくのを見られるのです。
私の海をつくる →よく眠れたかは毎日違うので、基準になりにくい。代わりに、スマホを引き出しに入れたか、決めた時刻に横になり始めたかを数えてみてください。私はカレンダーに丸を描いただけでした。丸が十個ほど集まったとき、眠りがついて来ていました。
昨日と今日を比べると、いつも同じ場所に見えます。先週と今週を比べれば、差が見えます。スマホの使用時間の画面で、夜の時間帯だけ別に見るのも方法です。数字が減っていれば、体がまだ感じられなくても、方向は合っています。
3週目に残業が重なって、四日守れなかったことがあります。最初からやり直しだと思ったのに、再開したら最初の週のぎこちなさはありませんでした。体が順序を覚えていたのです。崩れた週は、戻ったのではなく、少し止まっただけです。
4週間が過ぎたあとも、変化は続きます。ただそこからは、眠りではなく、夜の感覚が変わります。静かだということ、一日が終わったということ。私はそれがいちばん遅く来て、いちばん長く残りました。
手放した日の一行。何日で変わるのかと聞いていた私は日付を数えていて、変わったのは、日付を数えるのをやめて順序を数え始めたときでした。
この記事は一般的な情報であり、医学的な助言ではありません。睡眠や日常生活への支障が続く場合は、専門家にご相談ください。