「あと10分」を一日に何回聞くか、数えたことはありますか。私はある日数えてみたら、六回でした。私が決めた時間は毎日交渉の対象になり、毎日負けるのは私でした。順序を変えて子どもに先に提案させたら、「あと10分」がほとんど消えました。その過程を書きます。
ゲーム時間の交渉が毎日繰り返されるのは、親が決めた時間を、子どもが毎回交渉し直すからです。親の決めた数字は子どもには出発点にすぎず、そこからどれだけ引き出すかがゲームになります。順序を変えて、子どもが先に時間を提案し、親は条件だけをつければ、自分で言った時間なので交渉し直す理由が減ります。そして終わる瞬間は、時刻ではなく一戦が終わる地点で決めるのが長続きします。
親が「30分」と決めると、子どもはその数字を決定ではなく最初の提案として聞きます。交渉はそこから始まる。「あと10分」が通れば翌日は40分が出発点になり、通らなければ泣くのが次のカードになります。毎日交渉が繰り返されるのは子どもが悪いからではなく、親の決めた数字は交渉できると、子どもが学んだからです。
そしてゲームは、終わる地点が時刻と合いません。30分になったのに一戦が終わっていなければ、子どもにとってはやっていたものを奪われることになる。大人だって、映画が終わる5分前に消せと言われたら腹が立ちます。時刻だけで切ると、毎回この衝突が起きます。
決めてやる代わりに合意する順序です。核心は、数字を子どもが先に言うこと、そして親は数字ではなく条件をつけることです。
うちの子は最初「百分」と言いました。削りたかったけれど我慢して、「いいよ、その代わり宿題が終わってから夕食の前まで」と言いました。宿題後から夕食までは実際40分ほどなので、百分はそもそも不可能でした。子どもは自分の数字を守ったと思い、私は40分を得ました。
| 年齢 | 子どもが決めること | 親がつける条件 | 終わりの合図 |
|---|---|---|---|
| 5〜7歳 | 何戦やるか | いつやるか、どこでやるか | タイマー、決めた戦数 |
| 小学校低学年 | 一日の時間 | 宿題のあと、夕食の前などの順序 | 一戦が終わる地点 |
| 小学校高学年 | 一日の時間と時間帯 | 夜の時間は外す、週末は別に | 子どもが決めた時刻 |
| 中学生以上 | 一週間の総量と配分 | 睡眠の時間を侵さないこと | 子ども自身 |
年齢が上がるほど子どもの決める範囲を広げ、親の条件は減らすべきです。中学生に戦数を決めてやると、それ自体がけんかになります。
Sumbiのバディは一緒に潜る相棒です。子どもがゲームをする40分のあいだ、親ふたりがバディとして40分の潜水をすれば、子どもが時間を守るあいだ、親もスマホを手放している家になります。時間を満たせばお互いに知らせが届き、子どもには「守っているのはあなただけじゃないよ」と言えます。
夫婦バディで始める →タイマーが鳴ったとき、やっていた一戦は最後までやらせてください。その代わり、新しい一戦は始めないのがルールです。やっていたものを奪われないので泣くことが減り、新しい戦を始められないので時間は大きく延びません。うちはこれひとつで、「あと10分」が六回から一回に減りました。
終わるとき、「明日も宿題が終わったらできるよ」と言ってあげてください。子どもがしがみつくのは、いまが最後かもしれないからです。明日が確実なら、今日終えるのは簡単になります。子どもは時間を奪われるのではなく、少し止めるだけだと感じます。
昨日オーバーしたから今日は減らそうと言うと、子どもは昨日を悔いるのではなく、今日を不満に思います。破った日はその夜に短く話して終わりにして、翌日はもとどおりに。繰り返されるなら、一週間後にまた座って、子どもに数字を提案し直させます。
いま、うちのゲーム時間は子どもが決めた「宿題が終わってから夕食の前まで」です。数字にすると40分ほどで、子どもはそれを自分の決めた時間だと思っています。私はその40分、隣で自分のスマホを見ません。子どもだけが守るルールであってはいけないからです。手放した日の一行。子どもの決めた時間に、私も手放した。
この記事は一般的な情報であり、医学的な助言ではありません。睡眠や日常生活への支障が続く場合は、専門家にご相談ください。